簡単にできるリードの調整方法

シールテープでオーボエリードの調整オーボエのリード調整はとても技術がいることです。音楽を専門に学ぶ音大生となると、リードの自作を勉強していきますが、趣味の範囲内でオーボエを楽しむ者のほとんどは自分で調整せず、習っている講師に依頼するか、吹きにくくなったら捨ててしまいます。
ですが、だれでも簡単にできるオーボエリードの調整方法がありますので、ご紹介します。リードの息漏れでうまく音が出ない場合の対策方法です。まずは息漏れをしているかどうか調べます。リードだけの状態にして、チューブ部分を指で押さえてから思い切り吸ってみましょう。そしてリードの先端を下で抑え、口を離した時、「ポン!」と勢いのある音はするでしょうか。しない場合、息がもれている可能性が高いのです。その場合は、 DIY用品などが多く売られているお店で「シールテープ」を購入し、ピンとひっぱりながらリードに着けていきます。息漏れしている場所がわかれば、その場所にぴったりとつけましょう。息漏れ防止のツールはシールテープのほか魚の消化器を利用して作った「フィッシュスキン」や、「リードラップ」という製品がありますが、それぞれ好みによって選択しましょう。この中で圧倒的に安いのがシールテープなのです。ただし、シールテープは水を通さないので、つけた部分に水がいきわたりません。空気も水も通さなくしてしまうので、リードにあまりよくないのです。その際にはフィッシュスキンが有効です。フィッシュスキンは特殊な素材なので、水は通しますが空気は通しません。オーボエのリードリードにとって最善 であるのがこのフィッシュスキンと言えますが、粘着力がなくとれやすいことと、価格が高価であることが難点です。リードラップの場合は圧倒的な粘着力とフィット感がありますが、高価であることとリードにもあまりよくないため好みが分かれます。
リードの調整はほかにもさまざまな方法があります。プラークというリードとリードの間にさしこむまな板のようなものを入れ、リードの先端やサイド、全体を削っていくことや、リードの開きを調整するために針金を巻くことがあり、針金を巻きなおす場合もありますその他は上級者の場合はリードの糸そのものを巻きなおすことができる者もいますが、完成したリードの糸を巻きなおす技術はとても難しいとされています。
リードの手直しをしている最 中にリードを割ってしまったり欠けてしまうといった事故もよくおこるため、すぐに捨てられるリードで練習することが望ましいです。

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