バイオリンの調弦とは
バイオリンを正しい音程に合わせることを、一般的に調弦とか音合わせと言います。
バイオリン以外の弦楽器ではチューニングと言ったりもしますよね。
バイオリンの4つの弦の音程
まず、弦が太い順番にソ、レ、ラ、ミの音です。それぞれ、G線・D線・A線・E線と呼ばれたりします。G線上のアリアはこのG線を使うところから名前が付けられています。基本的にはバイオリンは一番太い弦のソより低い音はでません。
バイオリンの調弦方法Step1「3弦のラの音程を合わせる」
調弦ですが初心者の方には中々難しいのでレッスンを受ける際などには先生が合わせてくれるでしょう。
オーケストラなどで最初に同じ音を出して合わせているのがラの音で、バイオリンでいうと、太い方の弦から3番目のがラの弦です。
基本的には最初にラの音を合わせて、その後他の弦を合わせるという基準の弦がラの弦です。
チューナーを使うにしても音叉を使うにしても、ピアノに合わせるにしても、自分である程度同じ高さかどうかが判断出来ないと音を合わせるのは難しいかもしれません。たくさん正しい音を聞き、ラの音を聞き分けられるまたは、歌えるようになると正しい調弦に近づくと思います。
バイオリンの調弦方法Step2「重音で2弦のレの音程を合わせる」
3弦のラの音を合わせたら、ラとレの音を重音で出して、綺麗に響くように合わせます。完全5度の響きです。注意深く音を聴くと、綺麗にあっているときは響き方が違うので、練習していく中で少しづつわかるようになると思います。
バイオリンの調弦方法Step3「重音で1弦のソと4弦のミの音程を合わせる」
同じようにレとソ、ラとミ、も調弦します。この合わせ方が一般的なバイオリンの調弦方法です。チューナーなどで1本ずつ合わせることもできますが、上記の方法で5度ずつ合わせた調弦とは少し音が違います。
弓で弾いた調弦と手で弾いた調弦
バイオリンの弦を弓で弾いた場合と指で弾いた場合、また弾く強さによっても、音の高さは微妙に変わるのですが、初心者の方が正しい音に近く調弦するにはチューナーを使って、弓は置いて、弦を手で弾きながら、音を合わせる方法がおすすめです。その際も、まずはラの音を合わせましょう。
ペグの回し過ぎに注意してチューニング
音を合わせるときに回す楽器の先についているネジのようなものをペグと言いますが、初めての方でありがちなミスが力一杯ペグを回して弦を切ってしまうことではないでしょうか。ペグを回すときはゆっくり少しづつが基本です。
まず、楽器を膝に乗せ(楽器の顎あてなどがある方が体側に向くように)弦をはじきながらチューナーを見て合わせます。少し音を高くしたい場合、まずはペグを少し、手前にまわします。自分で思っているよりも本当に少しずつ、1ミリずつ動かすようなつもりでやるとよいです。手前に少し回すと音が下がるのでそこから弦を弾きながら、奥の方にペグをゆっくり回します。チューナーで正しい音の高さまで回しましょう。
だいたいはこのように音を合わせるときは少し音を下げてからゆっくり、音を上げていき、音があったところでとめます。
弦を張り替えた時の調弦は2段階で音程を合わせる
弦を張り替えたり、大幅に全ての弦の音程が狂ってしまっているときは、全ての弦をだいたいの音程に合わせた後、もう一度しっかり調弦し直すと良いです。大幅に音が狂っていて、それを調弦した後は、弦の張力で他の弦にも影響があり、音が狂ってしまうので、このように2段階であわせます。
なかなかバイオリンの調弦は難しいので、正しく出来る人に直接やり方を教えてもらったり、見てもらったりするのが近道だと思います。
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