オーボエリードの作り方

マシーンを使ったオーボエリードの作り方オーボエの完成リードの作り方は、どの工程から作っていくかにより、必要なマシンの数が変わってきます。まずは丸材(ケーンを乾燥させて手頃なサイズに切断しただけのもの)から製造する場合の行程から説明します。まずカッターを使って丸材を縦に3つに切断します。その割った材料にプレガウジャーを2種類通し、厚みをすこしずつ薄くしていきます。プレガウジャーを2種類つかうことには意味があり、それぞれカーブがゆるやかであるものと急であるものとあり、段階を踏んで薄くしていくのです。プレガウジャーに通したあとはガウジングマシンを使い、材料の厚みを本格的に調整します。プレガウジャーを使用せずにガウジングマシンに通すこともできますが、ガウジング マシンの負担を考えるとプレガウジャーを使用することをおすすめします。
ガウジングをしたものを、かまぼこ型ケーンといい、かまぼこ型ケーンから製造する場合はプレガウジャー・ガウジングマシンが必要なくここからリードを作る工程に入ることが出来ます。次にかまぼこ型ケーンをシェイピングマシンに通し、かまぼこ型だったものを舟のような形に成形していきます。シェイピングマシンを使用した材料のことを、舟形ケーンと呼びます。この舟形ケーンの状態でも楽器店で販売しているので、舟形ケーンから製造する場合はプレガウジング、ガウジング、シェイピングが必要なく、ここからリードを作る作業を始めることが出来ます。ただし舟形ケーンが完成している状態だと、シェイピングマシンのティップといわれる型が製 造者の好みの状態になっており、その後組み合わせていくチューブや材料、奏者との相性によってティップの型版を決めていくので、あまりカスタムできないことが難点です。
糸を使ったオーボエリードの作り方その後のリードの作り方は、舟形ケーンを2つに折り、チューブと合わせて組み立てて、糸を巻いていきます。巻く糸にもいくつか種類がありますが、オーボエリードの作り方で一般的なのは、ナイロン糸と絹糸です。糸を巻いたあとはいよいよリードを削る段階に入り、リードを大量生産する者はメーキングマシンと言って削る部分を自動で行えるものを持っている場合もありますが、なくてもはじめからフリーハンドで削ることも多いです。リードを削る際にはプラークといくまな板のようなものをはさみ、ナイフで削っていきます。先端はとくに薄くけずり、発音が良くなるようにしていき ます。削り出しはU字にすることでジャーマン、V字にすることでフレンチ、削り出しを大幅に下げることでアメリカンにすることができますが、そもそもチューブや全長などの設計が各国のスタイルで違っています。

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