子音と母音の発声の違い

子音と母音の発声の違い

子音と母音の違いで発声はだいぶ方法が変わってきます。母音はなるべく奥の方で発声した方が良いのですが、その前提として、子音がしっかりとたっていないと言葉が不明瞭になってしまいます。

外国語の子音と母音

フランス語の子音と母音また、イタリア語のように子音と母音が明瞭に分かれていて日本人にとって聴き取りやすく歌いやすい言語ばかりではありません。
日本語は特有の子音の響かせ方(鼻濁音など)があり、自国の言語ながら、旋律に乗せて歌うとなるとまた大変難しい言語であると痛感させられます。また、フランス語は子音と母音の間が狭く、明瞭な子音と母音に飲まれるようにして歌う子音とに分かれてきます。ロシア語、ドイツ語、チェコ語などは母音を挟まない連続した子音や独特な語気の強さがあり、その言葉の強さが旋律の強弱に影響しないように気をつけなければいけません。

口腔内の前後の発音の違い

子音と母音の発生の違い往々にして日本人は口腔内の前方で子音も母音も発音してしまいがちです。それは、日本語がそのように話すよう発達した言語だからですが、欧米の言葉は基本的に母音が奥に飲み込まれるような発声になります。これは欧米人の骨格上、必然的にそのように発達してきた言語だからです。
ですから、日本人が他言語の歌を歌うときには、必ず母音と子音の発音の場所を先回りして学んでおかなくてはいけません。また、会話としての言語の発声と歌唱としての言語の発声には明白な違いがあります。歌唱の場合の発音は、あくまで歌唱を邪魔しないように、しかしながら言語が明瞭に聞こえてくるように、という2つの命題をクリアしていなければなりません。 それは、会話としてスムーズに聴き取りやすい発音とは違ってくるのです。歌唱においては、なによりも発声の響きに重きを置きますので、子音よりも母音に持たせる重要度がより増してきます。

子音を正しく発声することが上手く発音する近道

子音が発声においてはかなり邪魔な存在であることは、歌を学んだ事のある人ならば、多かれ少なかれ感じたことがあると思います。子音をはっきりと発音しようとすると、声帯が思わず上がってしまい、そのままの場所で残りの歌唱が続いて、結果喉が苦しくなったという事はよくある事だと思います。ただ、同一母音で歌唱を続けるとよくわかるのですが、子音が一つも出てこない状況で歌唱し続けることはとても難易度が高いです。このことからも、子音を正しく発音、発声出来れば、歌唱の邪魔になるどころか大きな助けになるといい事が良くわかります。
いずれにしても、発音、発声を行う上で子音と母音をしっかりと分けて考え取り組むことは、歌唱においては大変重要なことであることには変わりありません。

子音と母音の発声の違い関連記事

誰もが「カラオケがが上手く歌えるようになりたい」という気持ちを抱いたことがあると思います。歌が上達するためには、練習方法があります。自分にあった正しい方法を見つけるためにも、声楽家やプロのボーカルもボイストレーニングを受けています!練習方法は決して一つではないんです。あなたに合うか合わないか、それを判断できるのがボイストレーナーです。

歌を習う

歌がうまくなる方法