フルートってどんな楽器?
フルートは管楽器の中でも最も人気のある楽器のひとつです。その演奏するたたずまいの美しさ、そして小鳥のさえずりのようなかわいらしい音色の魅力に惹かれる方が多いのです。また、楽器の価格帯も広く、初心者でも気軽に購入できることも、演奏者が多い理由の一つです。また、オーケストラや吹奏楽はもちろん、ジャズやポップスなどジャンルを選ばずオールマイティに登場できるので、ジャンルが制限されることなく奏者によって好きなものを選べる点も良いところです。
フルートの音色は鳥のさえずりの模倣として使用した作曲家も多く、プロコフィエフ作曲の「ピーターと狼」や、サン=サーンス作曲の「動物の謝肉祭」で聴くことができます。フルートはオーケストラの 中で最も高音域を演奏するパートでありつつ音域が広く、非常に機能的で、運指も規則的であるため、アクロバティックな動きにも対応できます。
フルートの起源は非常に古く、ネアンデルタール人が動物の骨で作った「笛」だとされています。その笛が時代の経過によって進化してゆき、13世紀には「フラウト・トラヴェルソ」というフルートの祖先が完成します。もともとフルートとはリコーダーのことであり、「トラヴェルソ」とは「横にかまえる」という意味があり、リコーダーは「フルート」と呼び、今でいうフルートのことは「フルート・トラヴェルソ」と言われていたのです。当時は今のフルートよりもトーンホールの小さい、木製のものでしたが、1800年代に研究された結果「ベーム式フルート」が世に出てきます。このベーム式は、従来のバロックフルートよりもトーンホールが大幅に大きく、より強い音を出せるようになりました。その後もいろいろなシステムが発表されてきましたが、ベーム式フルートの構造が完璧であり改良の余地がないことから、現在でもベーム式フルートが主流となっています。
フルートの名曲は、モーツァルト作曲フルート協奏曲第1番、第2番や、イベール作曲のフルート協奏曲などがあげられます。また、フルートはヴァイオリンと演奏できる音域が似ていることとヴァイオリンに並ぶほど機能的なので、フランク作曲のヴァイオリンソナタや、ハチャトゥリアン作曲のヴァイオリン協奏曲なども演奏することがしばしばあります。ヴァイオリンだけでなくオーボエの作 品を演奏することもあります。
現在フルートは銀製、金製、木製とあり、価格的にも主流なのは銀製です。
フルート教室で体験レッスン
フルート講師紹介
トート音楽教室に所属しているフルート講師を紹介しています。まずは、メッセージ動画や演奏動画をご覧ください。
木村美紗季(きむらみさき)
プロフィール
担当楽器:フルート
13歳よりフルートを始め、洗足学園音楽大学現在4年時在学中。平成25年度、学内室内セレクションに合格し、室内楽特別選抜演奏者に認定。P.シュミードル氏のマスタークラスを木管五重奏で受講。同じく平成25年度、学内室内楽試験より木管五重奏で選抜され、第17回室内楽コンサートinみなとみらいホールに出演。平成26年度、特別選抜演奏者に認定。同年、前田記念奨学生に認定。デニス・ブリアコフ氏のマスタークラスを受講。これまでにフルートを羽鳥美紗紀、菅原潤、神田寛明、室内楽を千葉直師、河村幹子、辻功の各師に師事。
木村美紗季講師からのメッセージ
動画の内容
トート教室のフルート講師の木村美紗季と申します。
私のレッスンでは、私自身がすごく体が小さいというデメリットがありますので、それを活かして、生徒のみなさんにも体の使い方を中心に、息の使い方、体の使い方そのようなことを中心にしてレッスンを進めていきたいと思っています。
フルートは息がたくさんいる楽器なので、息の使い方をマスターすれば、きっとフルートも上達すると思っています。
木村美紗季講師からの演奏