ベースってどんな楽器?
ベースは、主に低音を担当する楽器で、音楽の土台の役割を果たします。楽曲からベースを抜くと迫力や臨場感が一気になくなってしまうほど重要な楽器です。リズム楽器と呼ばれることもあるベースは、バスドラムとシンクロすることで、バンド全体のグループが際立ち、一体感が生まれる役割を担います。また、縁の下の力持ちだけではなく、高音部でメロディーを奏でることで、他の楽器ではマネできない厚みのあるふくよかな音を出すことも出来ます。
ベースの構造
ベースは、ボディと呼ばれる瓢箪型の部分とネックと呼ばれる弦を押さえる部分で構成されています。ボディには弦の音を拾うピックアップがついていて、このピックアップの種類によって全く異なるキャラクターの音色になります。また、アンプとベースを接続するために付いているジャックに、シールドと呼ばれるケーブルを挿して使います。ベースのボディについているツマミは、音量を変化させるボリュームや音色を変化させるトーンを始め、メーカーによっては、フロントピックアップとリアピックアップを切り替えるセレクターやミックス具合を調整するツマミがついています。
一方、ネックには、音階の区切りの役割を果たすフレットが指板上に一定の間隔でついていて、このフレットがついているベースをフレッテッドベース、逆にこのフレットがないベースをフレットレスベースと呼んだりもします。
ネックの先にはペグという音をチューニングする器具がついていて弦は4本が主流です。細い弦から順番にG音の1弦、D音の2弦、A音の3弦、E音の4弦となっていて、太い弦の方が低い音が出ます。5弦ベースの場合は、さらに低いB音が追加され、6弦ベースの場合は、高い方にもC音が追加されます。
チューニングや弦を曲げたりすることで、ピアノのような鍵盤楽器では出すことのできないドとド♯の間の音を出せるのは弦楽器ならではです。
ベースの種類
アンプを通して鳴らすエレキベースが一般的にいわれるベースですが、アコースティックライブなどでは、アンプを通さないで音を出すウッドベースやアコースティックベースなどが使われる場合があります。また、ベースのネックの長さにはそれぞれ呼び名がついています。最も普及している長さがロングスケールといい、短くなるにつれ、ミディアムスケール→ショートスケールとなります。これらは、女性ベーシストなんかによく使われる長さのベースです。