のだめで人気急上昇のオーボエ協奏曲

のだめカンタービレのオーボエ協奏曲オーボエの協奏曲作品で非常に有名であるのは、モーツァルト作曲のオーボエ協奏曲K.314です。のだめカンタービレでクラシックをあまり知らない層にも人気がでたこの曲は、モーツァルトらしさを存分に発揮した、快活で明るいメロディが特徴です。また、オーボエ奏者にとって最も難しいとされている曲で、オーケストラの入団試験やオーボエコンクールにおいて必ずといってよいほど出題されています。
次に有名であるのは、マルチェロ作曲のオーボエ協奏曲ニ短調です。この曲の第2楽章は「ベニスの愛」とも呼ばれ、映画「ベニスの愛」で使用された曲として有名になりました。
このほかで日本において聴く機会の多いものは、アルビノーニ作曲のオーボエ協奏曲ニ短調もあげ られます。アルビノーニは生涯でオーボエ協奏曲を相当数作曲しており、その他は変ロ長調やト短調が有名です。その他は音楽大学の入学試験曲としても有名である、ハイドン作曲のオーボエ協奏曲や、ルブラン作曲のオーボエ協奏曲は、オーボエを専門的に学ぶ者の最初の関門として知られています。
リヒャルト・シュトラウス作曲のオーボエ協奏曲そしてモーツァルトと並んでの名曲はリヒャルトシュトラウス作曲のオーボエ協奏曲です。シュトラウス晩年の熟し切ったメロディが印象的で、フレーズの切れ目がないため、ブレスコントロールが至難の業であるオーボエ協奏曲においてモーツァルトと並んでの難曲と言われています。同時期に作曲された曲としてあげられるのが、マルティヌーやツィンマーマンのオーボエ協奏曲で、この3作品は同じ時代に つくられたとは思えないほどの違いがあります。
マルチェロやアルビノーニを除いたバロック時代の協奏曲の場合は、テレマンやヘンデル、ヴィヴァルディやバッハの作品も多く出ています。オーボエ協奏曲はこの時代のものが最も多く、古典派に向かって出版数が減り、ロマン派の作品はほとんどありません。その後近代になり作曲が活発となり今日に至っており、フルートと比べると時代が偏りがちとなっています。
ロマン派の数少ないオーボエ協奏曲の中ではベリーニの協奏曲が非常に有名です。ベリーニというと歌劇の作曲家として名を遺していますが、このベリーニのオーボエ協奏曲も歌うような豊かなメロディが作曲者らしさを醸し出しています。
これまではオーボエ1本の協奏曲について触れ ましたが、他にもオーボエ2本のための協奏曲をヴィヴァルディが、オーボエとヴァイオリンのための協奏曲をバッハが作曲してります。

オーボエの関連記事

木管楽器のオーボエに関する詳細を関連ごとに記事にまとめました。オーボエが持つ艶やかな音色の魅力はリードや奏法、楽器の調整など様々な要素にあります。

オーボエ教室

オーボエの特徴

オーボエの曲

オーボエの備品

オーボエの吹き方

オーボエ奏者

国内・海外のオーボエメーカー