マリゴ社

マリゴ社マリゴ社は、現在もっとも多くのプレイヤーに愛されるオーボエのトップブランドの一つで、オーボエのパリ3大メーカーの1社にあたります。1935年にマリゴ・ルメール・ストラッサーの3名によって設立された「マリゴ・ストラッサー社」はパリにあり、当時はオーボエだけでなく多くの管楽器を製作していましたが、1981年からはオーボエとクラリネットの製作に照準を絞っています。マリゴからはSML社が独立し、大手楽器販売代理店として現在に至っています。
オーケストラや吹奏楽、室内楽まで幅広くこなせる機能的な面や、ダークで柔らかい豊かな音色が根強い人気の秘密です。知る人が聴けば、マリゴのオーボエの音はすぐに判別できるほど、個性のあるマリゴの音色という ものがあります。
そしてマリゴの最大の特徴は、同じシリーズであっても1000番ごとに仕様を変えており、時期により楽器のクセの傾向が異なります。それこそが、常にオーボエへの探求心を忘れないマリゴ社ならではの挑戦と言えます。
901現在マリゴ社から出ているシリーズは、901(セミオートマチック)、910(フルオートマチック)、M2、パラスエディション、2001、2010です。901シリーズは一番オーソドックスで、アマチュアからプロまで幅広く愛されているモデルで、現在では35000台以上が出回っています。910は901のフルオートマチック版で、比較的年齢層の高めの方に根強い人気があります。M2シリーズは2005年にマリゴ社創業70周年記念モデルとして登場した楽器で、ジョイントの場所に特徴があります。上 管・下管・ベルという分け方ではなく、トップジョイント(第1オクターブキーのトーンホール部分にジョイントがある状態)と中間部、ベルとなっています。トップジョイントは樹脂との2種類あり、長さもS・M・Lサイズと長さが1ミリ単位で違うものを選ぶことが出来るため、音程の微調節が可能になった、非常に斬新なモデルです。パラスエティションは、日本のプレイヤー向けに少数生産されている901より安価なオーボエです。ほとんど使用しないキィをつけないことでかなりの低価格が実現しています。アマチュアプレイヤーを中心に人気なモデルです。2001シリーズは、人間工学に基づいてキィの形が901と比べて変更されていたり、一部が金メッキとなっており、2010シリーズはそのフルオー トマチック版です。
また、マリゴ社はイングリッシュホルンも製造しています。
2007年には日本の野中貿易がマリゴ社を買収しました。

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