音楽の三要素「メロディー・リズム・ハーモニー」
音楽の要素は、メロディー、リズム、ハーモニーで成り立っているという話をしましたね。どんなに難しい曲でもどんな種類の音楽でもほとんどがこの3つで構成されています。はじめに普段演奏されている曲を聞かせてもらいましたが、この曲も音楽の三要素で出来ています。この中からベースの音を聞き取りたいと言うことでしたね。その意欲はとても素晴らしく思います。では一つ一つ取り出していきましょう。
メロディーを重点においたソルフェージュの練習法
まずはメロディー、あらゆる音高の中から特定の高さの音をいくつか選んで使っています。ただ、音符を読むのが不慣れだということだったので、まずは音の高さや読み方を知ること、五線紙上に書かれた音を言い当てる作業をしました。この特訓は、これから個人練習出来ることですね。
リズムを意識したソルフェージュレッスン
次にリズム、他の誰かと音楽を一緒に演奏する場合、相手がどのようなことをしているかを知ることはとても大事なことですし、「楽譜が存在せずオリジナルの曲をさらに耳コピで演奏しなくてはいけない」という目標がある場合には、なおさらです。そこで手で拍子を叩きながら、さまざまなリズムを歌ってみました。なかなか苦戦していましたね。多くの楽器の中からある特定の声部だけを抜き取るのはとても難しいことですが、このような訓練をすることで、脳が細分化され演奏もより聞き取りやすくなると思います。レッスンでは、2声、4声…の聴音をすることで、それが強化されていきます。最後にハーモニーですが、それを説明する前に時間になってしまいましたね。
ソルフェージュは地道な練習が最短の道筋
さて、話は少しそれ、厳しい話をしますが、ひらがなが書けない子供に難しい専門書は読めません。そこには様々な段階があり、まずはひらがなを読めるようにし、絵本や児童文学、小説に触れ、少しずつ難しい専門書を理解するようになります。音楽もまた一緒で、音符を読めるようにし、メロディーやリズム、ハーモニーを正確に理解し、難しい曲を聴き取れるようになります。残念なことに、ショートカットや魔法の妙薬はありません。とても遠回りに見えますが最短の道すじだと考えています。頑張ってください!