腹式呼吸

腹式呼吸はお腹を使った呼吸法

「腹式呼吸」という言葉を良く聞く事があると思います。読んで字のごとく、「腹式」お腹をつかった呼吸のことを言うのですが、ではどのような呼吸が腹式で、どのような呼吸が腹式ではない呼吸なのでしょうか?

腹式呼吸と胸式呼吸の違い

ふだん私たちが生活をしている時に無意識にしている呼吸。これは腹式呼吸ではなく「胸式呼吸」である事が多いです。胸式呼吸は、お腹ではなく胸で呼吸する呼吸法のことを言います。分かりやすい例を出すなら、短距離を全力疾走した後に息切れするよう感じでハァハァとする呼吸。あれが典型的な胸式呼吸です。胸式呼吸はお腹に息を深く吸い込む事なく、浅い胸の部分で呼吸を繰り返すことが普通です。

産まれた時は誰もが腹式呼吸

人間は産まれた時は腹式呼吸をしていると言われていますが、成長するに従ってだんだんと胸式呼吸に呼吸法が変わっていきます。胸式呼吸の方が普段生活する分には都合が良いからです。腹式呼吸よりも胸式呼吸の方が呼吸そのものにさくエネルギーが少なくて済むので、人は知らず知らずのうちに呼吸法を変えていってしまうのです。

赤ちゃんは腹式呼吸のスペシャリスト

赤ちゃんの呼吸は腹式呼吸ところで、赤ちゃんは泣くのが仕事と言われるくらい、産まれたときから頻繁に長い時間泣きますよね。成人になってあれほどの勢いで長時間泣いている事は出来ません。これも呼吸法が関係しているのです。腹式呼吸はエネルギーを使いますが、体全体を使って呼吸するので、その分声帯にかかる負担が少なく済みます。このおかげで、長時間声を出し続ける事が可能になるのです。赤ちゃんが長時間泣き続けていられるのは腹式呼吸をしているからなのです。

喉を痛めない腹式呼吸

腹式呼吸で声を出し続ける反対に大人は胸式呼吸をしているので、長時間泣いたり声を出し続けていると声帯を痛めてしまいます。歌を歌うのに向いているのは、間違いなく腹式呼吸です。
では、成人が腹式呼吸をするには、どうしたら良いのでしょうか?
腹式呼吸をするのには、身体が緊張していてはいけません。リラックスしている状態にあることが好ましいです。一例として、深い睡眠状態にある人間は腹式呼吸をしています。ぐっすり眠っている人を良く観察していると、お腹の部分が大きく膨らんだりしぼんだりしているのが確認出来ます。お腹が大きく膨らんだりしぼんだりするのも腹式呼吸の特徴です。反対に胸式呼吸は肩が大きく上下します。眠っている人間はリラックス状態にありますので自然と腹式呼吸になりやすいのです。起きている時は、立っているだけでも身体のバランスをとるためにたくさんの筋肉を使用しています。この体中の筋肉を腹式呼吸に向いた使用方法に変えていければ、意識的に腹式呼吸を行う事が可能になります。また息を口から吸い込まず鼻から吸うようにすると腹式呼吸を行いやすくなります。
いずれにしても、腹式呼吸を上手く行うためにも、たくさんのポイントや練習が必要になって来ます。特に体中の筋肉の使い方、感じ方は大きなポイントになっていきます。呼吸法と身体の使い方はとても密接な関係にあるのです。

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